❄️ モダン仙禽 発泡原酒衝撃の吹き出し事件!モダン仙禽発泡原酒の真価とは

一本語り

寒さがゆるみ、早春の風にほのかな梅の香りが漂うころ。
——待ちに待った「月イチ解禁日」が、ついにやってきました。
先月クラシック仙禽 無垢に心を射抜かれて以来、次の一本を買うまでの 30 日間がこんなにも長いとは。
酒屋へ向かう足取りは軽いのに、胸の内はまるで子どもの遠足前夜。

ところが、いざ冷蔵ケースをのぞくと、目当ての銘柄は影も形もない。
代わりに視界に飛び込んできたのは、黒地に“仙禽”の文字が映える一本。
ラベルには MODERN、そして金の縁取りで 「発泡原酒」
――これは、クラシックとは真逆の“モダン仙禽”ではないか?
スマホで前回の写真と見比べ、「違う!」と確信。
こうして今月の一本は、思いがけず“黒ラベルの仙禽”に決まったのです。


今日の一本 ― スペック早見表

項目内容
商品名モダン 仙禽 〈発泡原酒〉
蔵元株式会社せんきん(栃木県さくら市)
原料米ドメーヌさくら 山田錦 100%
精米歩合麹米 50 %/掛米 55 %(推定)
日本酒度−5 前後(甘口)
酸度2.0 前後(高め)
アルコール度数13 %
炭酸天然発酵による微発泡
特定名称純米吟醸(無濾過・生酒)
参考価格1,980 円(500 ml)

※数値は公式・酒販店情報をもとにした概算です。


蔵元ストーリー

文化三年(一八〇六年)創業の老舗・せんきん。
十一代目蔵元、薄井一樹氏は「古くて新しい酒造り」を掲げ、
仕込み水と同じ伏流水で育てたドメーヌ米
生酛×木桶のクラシック製法、
そして最新の温度管理とガスコントロールを組み合わせ、
クラシック/モダンという二つの世界観を打ち出しました。

  • クラシック … 伝統製法×木桶、生酛由来の奥ゆかしい甘酸
  • モダン … ステンレス低温発酵×無濾過生、フレッシュ果実と微発泡の軽快さ

今回の発泡原酒は、モダンシリーズらしいガス感と低アルを武器にした“和のシャンパン”のような一本です。


テイスティングノート

観点コメント
色合いやや白濁した黄金色、注げば細かい気泡が立ちのぼる
香りまずマスカット、次いで洋ナシ、白い花。奥にヨーグルトの乳酸香
口当たりきめ細かな発泡が舌をくすぐり、軽やか
味わい口中で弾ける甘酸。シュワッと広がる柑橘様の酸味と控えめな甘みが好バランス
余韻ガスが抜けた後に米の旨味とわずかなビター感。後キレ良好

ペアリング提案 & 温度帯

温度料理相乗ポイント
5 ℃(雪冷え)カプレーゼ(モッツァレラ&トマト)乳酸香とチーズ、酸味同調
8 ℃(花冷え)海老と帆立のカルパッチョ甘味×甘味、レモン代わりの酸
12 ℃(涼冷え)塩麹漬け鶏ハム米由来の旨味と塩味が調和

実飲エピソード

「発泡原酒」— 読み飛ばした罰はシャンパンファイトで。

開栓前、「おりがらみかも」とボトルを上下にコロコロ。
栓をひねった瞬間、
ブシュッ!
天井へ噴き上がる白い泡、床にしぶく黄金の雫。

――やってしまった。

ラベルをあらためて撫でると、
雲形の金枠に発泡原酒と実に堂々たる明朝体。
「超わかりやすく書いてるじゃないか……」

幸い半分もこぼさず救出できた酒をグラスに注ぐと、
まだ微炭酸が奏でるチリチリ音。
ひと口、
「あぁ、待ったかいがあった」
甘酸のジューシーさとガスの軽快さが一気に広がり、
さっきのドタバタも含めて愛おしい経験に変わった。

五十路手前、恥ずかしくもまだ伸びしろがあるらしい——
そう自分に言い聞かせながら、
暖炉の前で静かに二杯目を楽しんだ。


まとめ & CTA

モダン仙禽 発泡原酒は、
クラシックとは対極に位置する**“フレッシュ&スパークリング”仙禽**。
甘酸 × ガス × 低アルで、和食にも洋前菜にもすっと溶け込みます。

🍶 月イチのご褒美に、開栓注意で味わう一本。

▶︎ 仙禽公式サイトを見る
▶︎ 栃木の日本酒


FAQ

QA
開栓前に振っていい?基本はNG。澱を混ぜる場合でも、静かに一回転程度に留め、必ずよく冷やしてから開栓を。この場合でも3分ほど時間をかけながら開ける事。
開けたら全部飲み切るべき?ガスが抜けやすいので当日中推奨。残す場合は王冠+ラップで翌日まで。
クラシックとの大きな違いは?クラシック=生酛×木桶で旨酸重視。
モダン=低温発酵×無濾過生でガスと果実感重視。

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