【熊本県】肥後魂を込めて!伝統と革新が織りなす世界

九州

こんにちは、週末呑兵衛まこつです。
今週は台風が上陸しました。雨風も結構強かったですよね。皆さん大丈夫でしたか?私は仕事で保安要員として勤務変更になったりと疲れ気味です。この疲れは週末にゆっくり癒そうと思います🎵

さて今回は九州シリーズ最後の熊本県の日本酒を紹介したいと思います。
雄大な阿蘇山、清らかな湧水、そして人々の情熱。熊本には、古くから酒造りが盛んに行われてきました。長い歴史の中で、それぞれの酒蔵が独自の技法と情熱を注ぎ込み、個性豊かな日本酒を生み出しています。今回は、そんな熊本の代表的な酒蔵4つの物語をご紹介しましょう。それぞれの酒蔵が持つ歴史、こだわり、そして地域とのつながりを紐解きながら、熊本の日本酒の魅力を余すところなくお伝えします。では参りましょう!

瑞鷹株式会社 〜川尻の地で育まれた、本物の日本酒〜

熊本市南区川尻に位置する瑞鷹株式会社は、1867年(慶應3年)創業の老舗酒蔵で、155年の歴史を持ちます。伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を続けており、2017年からは地元川尻で新品種の酒米「華錦」の栽培を始めました。環境に配慮した無肥料栽培にも取り組んでいます。熊本地震後は地域の宝としての自覚を強め、熊本の日本酒の知名度向上に力を入れています。「純米吟醸 崇薫」は国内外で高い評価を受けており、今後も熊本の誇りとなる酒造りを継続する意向です。

瑞鷹 純米大吟醸 金

瑞鷹 純米大吟醸 金 瑞鷹 720ml 1本 ギフト 父親 誕生日 プレゼント

銘柄エピソード
熊本の清酒製造の先駆けとなった初代吉村太八の物語に由来します。慶応3年(1867年)に清酒製造を始めた太八は、約20年後の明治22年元日、酒蔵の戸を開けた際に驚くべき出来事に遭遇しました。雀を追って鷹が蔵内に飛び込んできたのです。勇ましく蔵内を飛び回る鷹の姿を見た太八は、「正月の鷹…なんとめでたい瑞兆だろう」と大きな希望を感じました。この出来事から「瑞鷹」という銘柄が誕生し、熊本を代表する清酒として今日まで受け継がれています。この名前には、新しい年の幸運と酒造りへの情熱が込められています。

精米歩合
38%

味わい
秋の夜長、窓辺でグラスを手に取る。瑞鷹 純米大吟醸 金が黄金色に輝く。注ぐと果実園を思わせる芳醇な香りが立ち昇る。一口含めば爽やかさが広がり、山田錦の深い旨味が舌の上で踊る。熊本の豊かな自然が凝縮されたよう。創業者の夢、鷹に導かれた蔵の想いが、時を超えこの一杯に宿る。馬刺しと共に味わえば至福のひととき。瑞鷹が紡ぐ詩。あなたも熊本で自分だけの一篇を見つけてみませんか。

郷土料理で至福のペアリング

涼やかな秋の夜長に、瑞鷹と熊本の郷土料理「馬刺し」を合わせてみませんか?新鮮な馬肉を薄くスライスし、生姜とニンニクを擦りおろしたタレで食べる馬刺しは、瑞鷹の芳醇な香りと絶妙にマッチします。馬刺しの赤身の旨味と瑞鷹のまろやかさが口の中で見事に調和し、熊本の食文化を存分に楽しめる至福のペアリングとなるでしょう。

亀萬酒造 〜南端氷仕込みの技が紡ぐ、自然の恵み〜

酒造紹介
亀萬酒造は1916年に熊本県葦北郡津奈木町で創業しました。創業者の竹田珍珠は、医者の家系出身でしたが、患者から受け取った米で日本酒造りを始めました。蔵の近くで発見した清らかな湧き水をポンプで汲み上げる工夫が、酒蔵の礎となりました。「亀萬」の名には長く愛される酒を造りたいという願いが込められています。
特徴は「南端氷仕込み」という製法で、もろみの温度を氷で調整し、低温でじっくり発酵させます。純米酒の製造や無農薬酒米の使用にもこだわっています。その品質の高さから全国的に評価され、濃厚なコクと芳醇な旨味が特徴です。地域との強いつながりを大切にしながら、伝統と革新のバランスを保った酒造りを続けています。

萬坊 純米吟醸

亀萬 萬坊 純米吟醸 720ml

銘柄エピソード
亀萬酒造は1916年(大正5年)に創業しました。創業者の坂本萬次郎は、人吉市の豊かな自然と清らかな水に魅せられ、この地で酒造りを始めることを決意しました。「亀萬」の名には、亀のように長く愛される酒を造りたいという願いが込められています。ある日、萬次郎が蔵の近くを歩いていると、一匹の亀が川辺でゆっくりと歩んでいるのを見かけました。その姿に、ゆっくりと時間をかけて熟成させる酒造りの理想を重ね合わせ、「亀のように長寿で、万年に渡って愛される酒を造ろう」と決意したのです。精米歩合
55%味わい
秋の夕暮れ、人吉の町並みを眺めながら、グラスに亀萬 純米吟醸酒 萬坊を注ぐ。琥珀色の液体が夕陽に輝く。香りは球磨川の清流を思わせる爽やかさと熟した果実の芳醇さ。一口含めば、清涼感ある味わいが広がり、やがて米の旨味が舌の上で開花する。人吉の豊かな自然が凝縮された一杯。創業者萬次郎の想いが時を超えて蘇り、亀のようにゆっくりと熟成された味わいが、この酒の真髄を物語る。
郷土料理で至福のペアリング

涼やかな秋の夜長に、亀萬 純米吟醸酒 萬坊と人吉の郷土料理「鮎の塩焼き」を合わせてみませんか?清流球磨川で獲れた新鮮な鮎を、シンプルに塩で焼き上げた一品は、亀萬の繊細な味わいと見事に調和します。鮎の香ばしさと亀萬のまろやかな旨味が口の中で出会い、人吉の自然の恵みを存分に楽しめる至福のペアリングとなるでしょう。

熊本県酒造研究所 〜熊本酵母が奏でる、優雅な調べ〜

熊本県酒造研究所は、1909年に設立された日本酒の研究と醸造を両立する独特な機関です。1952年に野白金一氏が開発した「熊本酵母」は、後に「きょうかい9号酵母」として全国に広まり、日本の吟醸酒質の確立に大きく貢献しました。
研究所は酵母の研究・維持管理を行う一方で、「香露」という銘柄の日本酒を醸造しています。特に大吟醸酒は「幻の酒」として高い評価を受けており、阿蘇を源流とする地下水や地元産の米、自社開発の熊本酵母を使用しています。
毎週4本の仕込みを行い、酵母のデータ収集を継続しており、蔵内の設備は研究的視点から効率的に配置されています。この独自の立場により、実践的な酒造りのデータを研究に活かすことができます。

香露 大吟醸

香露 大吟醸 720ml [函付]

銘柄エピソード
「香露」という名前には、深い意味が込められています。「香」は華やかな香りを、「露」は清らかな水滴を表現しており、まさに熊本の豊かな自然と酒造りの技術が融合した名前です。1953年に開発された「熊本酵母」を使用し、吟醸酒のお手本と呼ばれる逸品を生み出しています。

精米歩合
38%

味わい
秋の夜長、熊本城の石垣を望みながら、グラスに香露 大吟醸を注ぐ。澄んだ黄金色の液体が月明かりに輝く。花園のような華やかな吟醸香が立ち昇り、心躍る。一口含めば、すっきりとした清涼感が広がり、やがて濃厚な旨味が舌の上で舞い始める。熊本の自然と酒造りの技が凝縮された一杯。バランスの取れた香味とフルーティーな余韻が、この酒の真髄を物語る。

郷土料理で至福のペアリング

香露大吟醸と合わせる熊本の郷土料理として「いきなり団子」をおすすめします。いきなり団子は、サツマイモを餅で包み、蒸して作る伝統的なお菓子です。香露の繊細な味わいと、いきなり団子の優しい甘さが絶妙に調和します。大吟醸のフルーティーな香りと清涼感が、いきなり団子のもっちりとした食感と自然な甘みを引き立て、口の中で溶け合います。この組み合わせは、熊本の豊かな食文化を感じられる贅沢なペアリングとなり、秋の夜長にふさわしい至福のひとときを演出します。

花の香酒造 

花の香酒造株式会社は、熊本県に拠点を置く100年以上の歴史を持つ酒蔵です。「産土の酒づくり」をモットーに、伝統的な技術を守りながら日本酒を製造しています。代表銘柄である「純米大吟醸 花の香」をはじめ、地元の風土を活かした酒造りに取り組んでいます。
特筆すべきは、江戸時代の熊本在来種「穂増」を使用した酒米栽培や、馬耕栽培田での一本掌植など、伝統的な農法にも挑戦している点です。また、「産土 2023山田錦」のような新商品の開発も行っており、伝統と革新のバランスを取りながら酒造りを続けています。

産土 穂増

特別夏限定★産土★うぶすな★2024年07月製★穂増★五農醸★kawamatsuri★720ml★花の香酒造★冷暗所保管★冷蔵便発送

銘柄エピソード
「産土」という名には、その土地の風土を活かした日本酒造りを通じて、次世代へ受け継がれる自然を守りたいという想いが込められています。
「産土 穂増」は、花の香酒造が2021年12月にリリースした新ブランド「産土」の一つです。この銘柄の特徴は、江戸時代の熊本在来種「穂増」を使用していることです。「穂増」は一度は姿を消しましたが、2017年に菊池川流域の農家によってわずか40粒の種籾から奇跡的に復活させられました。この酒は、菊池川流域で無農薬・無肥料で栽培された「穂増」を使用し、生酛造りで醸造されています。さらに、一本掌植、稲架掛け、木桶醸造など伝統的な手法を取り入れています。

精米歩合
情報なし

味わい
秋の夕暮れ、阿蘇の雄大な景色を眺めながら、グラスに産土穂増を注ぐ。淡い黄金色の液体が夕陽に照らされ、柔らかな輝きを放つ。香りを楽しむと、熊本の稲穂を思わせる穏やかな吟醸香と、熟した果実の芳醇さが鼻腔をくすぐる。
一口含むと、マイルドな口当たりが広がり、落ち着いた旨味が舌の上でゆっくりと開花する。熊本の豊かな実りが一杯に凝縮されているかのようで、蔵人たちの丁寧な仕込みの想いが時を超えて蘇る。産土穂増は、熊本の自然と人々の情熱が詰まった一杯である。郷土料理で至福のペアリング

産土穂増と熊本の郷土料理「からし蓮根」を合わせてみませんか?蓮根の穴に辛子味噌を詰めて揚げた「からし蓮根」は、産土穂増のマイルドな味わいと見事に調和します。からし蓮根のほのかな辛さと産土穂増の華やかな香りが口の中で出会い、熊本の食文化を存分に楽しめる至福のペアリングとなるでしょう。

河津酒造株式会社 〜槽搾り、袋搾りの伝統を守り抜く〜

河津酒造株式会社は、1932年(昭和7年)に初代河津泰雄が熊本県阿蘇郡小国町の酒蔵を事業承継の形で譲り受けて創業しました。筑後川源流の清冽な天然湧水を使用し、九州産の山田錦や地元契約農家と生産した「一本〆」という酒米を使っています。熊本酵母を使用し、完全手造りと槽袋しぼりを採用するなど、伝統的な技術を守りつつ時代に合った酒造りを目指しています。「効率を生み出す非効率」という考えのもと、職人の手による究極の美しい日本酒造りを追求し、酒造りの文化を百年、二百年後につなぐことを目標としています。

花雪 純米吟醸

純米吟醸 花雪720ml
【河津酒造株式会社】は九州阿蘇、小国郷より美味しいお酒造りをしています。日本酒・焼酎など熊本の地酒や、吟醸米粉を使用した無添加石鹸も是非お求め下さい。

銘柄エピソード
今回は情報を見つけきれなかったので私が勝手ながら空想しました(笑)
阿蘇山の伏流水を仕込み水に使用し、熊本の豊かな自然の恵みを受けて酒造りを行っています。「花雪」という銘柄名には、阿蘇の春に舞う桜の花びらと冬の雪景色を重ね合わせた、四季折々の美しさへの想いが込められています。地元熊本の酒米を使用し、伝統的な技法と現代の技術を融合させた逸品を生み出しています。

精米歩合
55%

味わい
秋の夜長、阿蘇の景色を眺めながら花雪 純米吟醸を注ぐ。淡い黄金色の液体が月明かりに輝く。爽やかな吟醸香と熟した果実の芳醇さが鼻腔をくすぐる。一口含めば、やわらかな甘味が広がり、爽やかな旨味が舌の上で踊る。熊本の豊かな自然が凝縮されたよう。蔵人たちの丁寧な仕込みの想いが蘇る。バランスの取れた香味と、すっきりとした後味が、この酒の真髄を物語る。

郷土料理で至福のペアリング

涼やかな秋の夜長に、花雪 純米吟醸と熊本の郷土料理「高菜めし」を合わせてみませんか?阿蘇の高原で育った高菜を使った素朴な味わいの高菜めしは、花雪の爽やかな味わいと見事に調和します。高菜の香ばしさと花雪のやわらかな甘みが口の中で出会い、熊本の食文化を存分に楽しめる至福のペアリングとなるでしょう。

結び

ご紹介した酒蔵は、それぞれが異なる魅力を持ちながらも、共通して熊本の豊かな自然と人々の情熱を表現しています。ぜひ、この機会に、あなたも熊本の日本酒の世界に触れてみませんか。
それぞれの酒蔵の日本酒は、その土地の空気や水、そして人々の想いが凝縮された、まさに「生きた芸術」と言えるでしょう。一口飲むたびに、熊本の豊かな自然と歴史、そして人々の温かさが心に広がります。
多種多様な料理とのペアリングも、日本酒の魅力を引き出す要素の一つです。ご紹介したように、馬刺しや鮎の塩焼き、いきなり団子、高菜めしなど、熊本の郷土料理との相性は抜群です。様々な日本酒を試飲し、自分だけの「お気に入りの一杯」を見つけてみてくださいね。

乾杯!

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