こんにちは!週末呑兵衛まこつです。クリスマスが近づき、街はイルミネーションで彩られていますね。恋人たちで賑わう中、一人で日本酒を楽しむのも乙なものです。
さて、茨城県と言えば、納豆、水戸黄門、そして筑波山が有名です。そして関東では1番酒造数が多い事は案外知られてないのでしょうか?が、実は日本酒の名産地としても知られています。茨城の日本酒の魅力を知れば、あなたの酒生活がもっと豊かになるはずです。
- 五つの水系が育む多彩な味わい
- 「ひたち錦」「ひたち酵母」という地元が織りなす香りの世界
- 「ピュア茨城」ブランドで地域の誇り
この記事では、茨城の日本酒の特徴と魅力を詳しく紹介します。地元の自然と文化が凝縮された茨城の日本酒。その奥深さを知れば、きっとあなたも茨城の日本酒ファンになるはずです。週末は茨城の日本酒を片手に、新しい味わいの世界に浸ってみませんか?では参りましょう!
五つの水系が育む多彩な味わい
茨城の日本酒は、五つの水系によって独特の個性を持っています。久慈川水系は、八溝山の山々に囲まれた地域で、天然の湧水を使用する蔵元があります。この水は清冽で、キレのある味わいを生み出します。
那珂川水系は、水戸を流れる川の恵みを受け、まろやかな口当たりの酒を醸します。筑波山水系は最も蔵元が多く、筑波山の伏流水が豊かな味わいを育みます。特に石岡市では、硬い岩盤から良質の地下水が取れ、ミネラル感のある日本酒が特徴です。
鬼怒川水系と利根川水系は、関東平野を流れる大河の恵みを受け、やわらかな口当たりと深い味わいを持つ酒を生み出します。各水系の特徴が、それぞれの蔵元の個性と相まって、多彩な味わいの日本酒を生み出しているのです。
「ひたち錦」が紡ぐ酒造りの物語
地元の誇り「ひたち錦」は、この地域の酒造りに欠かせない存在です。県農業総合センター生物工学研究所が育成したこの酒造好適米は、大粒で心白があり、タンパク質が少ないのが特徴です。
「ひたち錦」の収穫には、地元のJAが協力しています。農業研究所による「奨励品種決定試験」を経て、県の奨励品種に採用されました。
日々進化を続ける「ひたち錦」は、地域の酒造りの未来を支える重要な存在です。この米が醸す日本酒は、地元の人々の誇りとなっています。
「ひたち酵母」が織りなす香りの世界
「ひたち酵母」は、茨城県の日本酒に独特の香りと個性を与える重要な要素です。この酵母は、地元の蔵元や研究機関が長年の研究と試行錯誤を重ねて開発したものです。
特筆すべきは、1952年に醸造技師の小川知可良氏が発見した「小川酵母」です。この酵母は、特有の香気と旨味を生み出すことで知られ、茨城県の誇る吟醸酵母となりました。
「ひたち酵母」は、フルーティーな香りや穏やかな風味など、多様な特性を持っています。蔵元は、製造する日本酒の種類や目指す味わいに応じて、適切な酵母を選択します。この選択が、茨城の日本酒に多彩な個性をもたらしているのです。
酵母の違いによる香りの変化を楽しむことは、茨城の日本酒を味わう醍醐味の一つとなっています。地元の人々は、この「ひたち酵母」が醸す香りの世界を、飲み比べを通じて存分に楽しんでいます。
「ピュア茨城」が体現する地域の誇り
「ピュア茨城」ブランドは、この地域の酒造りの真髄を表現しています。地元産の「ひたち錦」と「ひたち酵母」、そして豊かな水系を使用した純粋な地域産の日本酒です。
このブランドは、地域の自然と文化を凝縮した一杯として、地元の人々に愛されています。全国新酒鑑評会でも高い評価を受け、その品質の高さは広く認められています。
「ピュア茨城」は、この地域の酒造りの伝統と革新を体現する存在です。地元の誇りを一杯に込めた日本酒として、多くの人々を魅了しています。
ぜってぇ呑んでくんねぇ‼️おすすめ5本
森嶋 純米大吟醸 雄町 生酒(森嶋酒造)
風が運ぶ、茨城の息吹を感じる一杯
出典:横浜君嶋屋オンラインショップ
- 酒造紹介:久慈川水系に位置する森島酒造は、150年の歴史を持ち、伝統と革新を融合させた酒造りで知られています。クラシックモダンをモットーに、常に新しい挑戦を続けています。
- 代表作:純米大吟醸 雄町 生酒:精米歩合50%、アルコール度数16%。他にはない独特の酸味と爽やかな香りが特徴です。
- 味わい:心地よいシュワシュワ感と、ほのかな甘味。米本来の旨味が豊かで、透明感のある味わいです。
- 呑み方:生酒ならではの新鮮な風味を楽しむため、冷やして飲むことをおすすめします。
- ふるさとの味と一献:常陸牛のタタキ。森嶋の爽やかな酸味が、常陸牛の脂の濃厚さを引き立てます。
純米大吟醸 愛山(来福酒造)
薔薇の香りが舞う、優美な酒の調べ
出典:amazon
- 酒造紹介:筑波山水系に位置する来福酒造は、300年を超える歴史を持ち、地元の気候風土にこだわった酒造りを続けています。
- 代表作:純米大吟醸 愛山:精米歩合50%、アルコール度数15%。花酵母「つるばら酵母」を使用した上品な日本酒です。
- 味わい:辛口ながら優美で、花酵母由来の繊細な香りが特徴。幻の酒米「愛山」の味わいと調和しています。
- 呑み方:立ち香を楽しみながら、きれいな風味を堪能してください。
- ふるさとの味と一献:笠間産しらす。来福の上品な味わいが、しらすの塩味と見事にマッチします。
純米大吟醸 吟のさと(浦里酒造)
筑波山の伏流水が紡ぐ、清らかな調べ
出典:amazon
- 酒造紹介:筑波山水系の浦里酒造は、受賞歴多数の霧筑波の生産者として知られ、流行に左右されない日本酒造りを貫いています。
- 代表作:純米大吟醸 吟のさと:精米歩合50%、アルコール度数15%。地元産米と伏流水の絶妙な調和が特徴です。
- 味わい:酸味が少なくさっぱりとした味わい。フルーティーでみずみずしく、まとまりのある風味です。
- 呑み方:冷やしてワイングラスで楽しむことで、繊細な香りと味わいを堪能できます。
- ふるさとの味と一献:常陸秋そば。浦里の清らかな味わいが、そばの風味を引き立てます。
結 純米吟醸 雄町(結城酒造)
紬の里が紡ぐ、やさしい味わいの調べ
出典:すずき酒店
- 酒造紹介:鬼怒川水系に位置する結城酒造は、江戸時代から続く伝統を受け継ぎながら、やさしい味わいの日本酒を醸しています。
- 代表作:純米吟醸 雄町:精米歩合50%、アルコール度数16%。ポップなピンクのラベルが特徴的です。
- 味わい:果実感たっぷりの豊潤な味わい。やさしく繊細でありながら、骨太な風格も感じられます。
- 呑み方:常温または微冷で、ゆっくりと味わってください。
- ふるさとの味と一献:あんこう鍋。結城の優しい味わいが、あんこう鍋の濃厚さを引き立てます。
吉久保酒造 サバデシュ 金サバラベル
鯖と酒が奏でる、茨城の海の恵み
出典:amazon
- 酒造紹介:水戸市に位置する吉久保酒造は、地元の食文化と日本酒の新しい可能性を追求する蔵元です。
- 代表作:サバデシュ 金サバラベル:鯖専用に開発された日本酒。茨城県の鯖の水揚げ日本一を記念して生まれました。
- 味わい:脂ののった鯖によく合う酸味が特徴。シュールなデザインのラベルも魅力的です。
- 呑み方:鯖料理と一緒に、冷やまたは常温でお楽しみください。
- ふるさとの味と一献:焼き鯖。サバデシュは鯖料理と相性抜群。焼いても煮ても美味しく楽しめます。
結び
いかがでしたでしょうか?茨城県の日本酒は、五つの水系、独自の酒米「ひたち錦」、そして「ひたち酵母」による香りの世界など、他にはない個性と魅力にあふれています。また、「ピュア茨城」ブランドや関東最多の酒蔵巡りも、茨城ならではの楽しみ方を提供してくれます。
今回ご紹介した銘柄は、それぞれが茨城の自然と文化を反映した逸品ばかりです。例えば、森嶋酒造の「純米大吟醸 雄町 生酒」は常陸牛と絶妙なペアリングを楽しめますし、来福酒造の「純米吟醸 愛山 つるばら」は花酵母が生む優美な香りが特徴です。他にも、浦里酒造の「吟のさと」、結城酒造の「雄町」、吉久保酒造の「サバデシュ 金サバラベル」など、多彩な味わいが揃っています。
ぜひ、茨城県の日本酒を手に取って、新しい味わいの世界に浸ってみてください。地元の郷土料理と合わせれば、その土地ならではの風味がさらに引き立ちます。週末には、友人や家族と一緒に飲み比べを楽しむのもおすすめです。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ茨城県産のお酒を試してみてください。そして感想やおすすめの呑み方をSNSでシェアしていただけると嬉しいです。あなたのお気に入りの一本が見つかりますように。
それでは、茨城の日本酒で乾杯!
コメント